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SPECIAL / 年次特集

2026 ニッポン・ユースカルチャー展望

来る一年、日本の都市文化はどこへ漂っていくのか。編集部が現場の取材と公開資料から読み解いた、2026年に押さえておきたい10の論点。予測ではなく、いま起きている変化の延長線として読んでほしい。

01
STREET

古着は「安さ」から「探す時間」へ

リユース市場の拡大を背景に、古着店は十代にとって買い物の場であると同時に滞在する居場所になりつつある。価格よりも、そこで過ごす時間に価値が移っている。

02
STREET

スニーカーは資産から履物へ戻る

供給と二次流通の設計変更でプレミアが乗りにくくなり、転売を前提とした行列は短くなった。残ったのはデザインと履き心地という本来の評価軸だ。

03
NIGHT

横丁の観光地化と常連の行方

狭さと近さが価値として買われる一方、長年の常連が静かに押し出されている。賑わいは必ずしもその場所の存続を保証しない。

04
NIGHT

規制緩和の次は近隣との交渉

風営法改正で法的なグレーは解消したが、論点は騒音や再開発に伴う近隣関係へ移った。法が許しても街が許すとは限らない。

05
NIGHT

記憶なきノスタルジーの定着

シティポップの海外発の再評価は、当事者でない世代が古い音に新しい意味を見出す現象として続く。懐かしさは過去ではなく現在に合成される。

06
TECH

「盛らない」も体裁になる

加工しない写真共有は加工疲れへの反動だが、無加工であること自体が新たな見栄を生む。十代は場面ごとに自分を使い分けている。

07
TECH

キャッシュレスと取り残される場所

決済比率の上昇は現金利用者の消滅を意味しない。高齢者や小規模店、災害時など、現金の堅牢さが要る場面は残り続ける。

08
TECH

生成AIが問う「描く」の意味

同人・ファンアート界隈では、技術の善悪ではなく、誰の労力と同意の上に成り立つかという手続きが争点になっている。

09
MOBILITY

走る場所は整い、入り口は狭まる

ドリフトは違法走行から競技・専用区画へ移り正統性を得たが、費用と車離れが若い参加者の入り口を狭めている。

10
MOBILITY

徒歩で暮らせる中心の再評価

自動車依存型に拡散した地方都市で、コンパクトシティの議論が進む。だが車前提の生活習慣を巻き戻すのは容易ではない。